備忘録73(2019.05.01)

断言してもいいけど、「新しい時代」なんか全く始まっていない。「令和」が始まったところで、この社会の在り様は、現実は、何一つ変わっていない。「元号が変わる=時代が変わる=何か問題がリセットされる」みたいな、今この日本を覆っている空気、何とかなりませんかね。

そして、こういう趣旨のことを言うと、「国民全体の慶事を心から祝わないとは何事か。そんなやつは非国民じゃ。この国から出ていけ。それが嫌なら大人しく空気を読め。」的な有形無形の同調圧がかかる。もううんざり。

実際、そういう「空気」とか「同調圧」が社会を覆うことで、一億総玉砕の戦争に突き進んでいった「昭和」と、今回の噎せ返るような祝賀ムード(とそれに違和感を表明することが憚られるような雰囲気)に包まれた「令和」とは、全く同じ構造を内包している。つまり、何も変わっていない。

本気でこの社会が抱える問題を「リセット」するつもりなら、確かにこのまま「空気」に従って、もう一度戦争をおっ始めるか、原発事故をもう数回ほど起こすかして、日本全体に「カタストロフィ」をもたらすしかないんだろうけど、もしかして、それが狙いなのか??アベさん。

だとしたら、納得はできないけど、理解はできる。この一連の破壊工作の意図が。国民を徹底的に叩きのめし、国土を徹底的に破壊して、日本を「更地」にしたいんだね。でも、頼むからそれは勘弁してほしい。日本という国は、あなたの「砂遊び」に供される「砂場」ではない。そこで懸命に生きる人たちがいる「生き場」なのだから。