備忘録103(2020.03.25)
日本のニュース番組は、東京五輪の延期報道とかどうでもええから、メルケル首相のこの国民向け演説を日本語字幕付きで全部放送してくれへんやろうか…
どこぞの国の首相の、薄っぺらくて重みが全く感じられない、情理が全く尽くされていない会見と是非とも比較してみてほしい。
ここでは例として?3点ほどツッコミを入れておきたい。
①まずもって…メルケル首相は原稿を読んでいない(仮に目線の向こうにカンペがあるとしても、明らかに「国民一人一人に語りかける」トーンや姿勢であることが見て取れる)。反対にどこぞの国の首相は、用意された原稿をただ読み上げるだけ。一国の首相である「(公人としての)自身の言葉」に対する向き合い方からして雲泥の差がある。
②メルケル首相が、医療スタッフやスーパーマーケットの従業員など、この大変な状況下で「人命」や「食料・日用品の供給」を支える「現場の人たち」に対する「感謝」を表明している点も、自身の「仕事やってる感」を演出するのに必死で、他人=国民の「命や暮らし」にはまるで興味関心を持たない某国首相には望むべくもない姿勢だろう。
③「連邦政府=公的機関の発信する情報だけを信じてください~デマに振り回されないでください」というメッセージは、ドイツのような国でこそ意味を持つのだろうけれど、極東の某島国では、「政府=公的機関の言うこと自体がデマ/嘘」であるケースがしばしばなわけで、仮に同じ言葉を某国首相が発しようものなら、すぐさま「あんたらの言うことが一番信用ならねぇんだよ…」とツッコまざるを得ない。