備忘録17(2017.01.16)

「生前」は作品が全く売れなかった、評価されなかった音楽家や画家のことをよく「悲劇の○○」というけれど、「生前に評価されなかった」ことが本当に「悲劇」だったのかどうかは、その故人本人の言質が無い限り、他人には到底知り得ない。仮に生前の言質があったとして、それが本心だったのかどうかも、その人が亡くなった後では確認のしようが無い。

仮に(仮定ばっかですんません)「生前に評価されなかった」ことが、その人にとって「悲劇ではなかった」として、では、「いつ」結果が出るか分からないもの、そもそも「結実するかどうか」さえ分からないもののために頑張れる人ってどういう人なんだろう。

もちろん誰かに「評価=承認される」ことだけが「結果」とは限らないけれども(例えば誰も知らない間に、その人のおかげで社会の在り様が大きく変わったとか…)、「どのような結果になるか」「そもそも何らかの結果が出るのか」が予測不可能なことに全身全霊を込める人って、多分いるはずで、その人の原動力が何なのか、それは私のような凡人でも持つことができるものなのか…

もっと褒めてくれ(福田吉兆)!もっと評価してくれ!もっと金をくれ!…と思いながら、そんなことも同時に考えています。