備忘録85(2019.08.01)

https://www.jiji.com/amp/article?k=2019073001046&g=pol

現段階における厚労省の見解との整合性は何とか保った…という感じですね。まずは「全額自己負担」にならなくてよかった。

ただ、その「厚労省の見解」というのがくせ者で、「障害当事者が就労することで恩恵を受けるのはその就労先=会社」だから、勤務時間中(通勤含む)のヘルパー利用に対する費用負担は、自己負担でなければ「会社」が負担すべき…という見解なわけです。ここで言うと「会社=参院」。

しかしまぁ、これも浅はかな見解だと思いません?就労した当事者が賃金から税金や社保料を納めるとしたら、その「恩恵」とやらは、自治体や国=住民や国民全体も受けるわけでしょ?

そうなれば、勤務時間中のヘルパー利用も当然「公的サービス」で問題ないじゃん。自営業だって同じこと。税金も国保料も納められるだけの収入を障害当事者が得ることができれば、恩恵を受けるのは「みんな」じゃん。

だから結局のところ、厚労省のこうした「見解」というのは苦し紛れに過ぎず、本音は「勤務時間中のヘルパーも公費負担にしたら、予算がいくらあっても足りん!」でしょう?

だからさ、そのための予算を、法人税とか所得税の累進性を強化して、大企業とか金持ちからぶん取って来いっつってんだろ、このバカチンが!!

いや、待てよ…。

そもそも「仕事してなかったら」長時間のヘルパー利用は、重度訪問介護などで今も認められているわけで、それを「家庭内」で利用するか、「余暇外出」で利用するか、「職場」で利用するかっていうサービス提供の「場面」が変わるだけで、サービス提供の「総量」はそんなに増えない=公費負担が今より激増することは考えにくくないですか?

というか、むしろ、今仕事をせずにヘルパーを利用している人の何割かが、その時間をそのまま仕事に充てたとしたら、収入によっては、少しかもしれないけど、税収も増えて、社会保険料を納める被保険者のパイも今より大きくなるじゃん。ほら、ヘルパー使って仕事してもらったほうが社会のみんなにとってもプラスになるじゃん。

認めちゃいなよ、厚労省