備忘録9(2016.07.16)

『ゴールデン・スランバー』と『図書館戦争』のDVDを立て続けに鑑賞して、テレビのモードを地上波に切り替えた途端に、自民党のCMが流れたもんだから、本当に笑えなかったんです。参院選前のあの日は。

国家権力によって日本版オズワイルドに仕立て上げられた男の逃亡劇と、文字通り「命懸けで」言論・表現の自由を守ろうとする人たちの話ですよ…全然笑えない。選挙後の政府与党の言動を見聞きしてたら、なおさらのこと…。

蛇口を捻れば出てくる水や、不自由なく吸って吐いている空気だって、実は「当たり前にそこにあるもの」では全くないんだけれども、ついつい忘れてしまうその事実。同じような感覚で「基本的人権」とか「自由」を捉えていると、本当に危ない。

「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。」

誰も守ってはくれない。他の誰でもない、自分たち自身で守るしかない。しかも絶え間なく。

この「12条」をリアルな日常に落とし込むに当たって、最強最悪の障壁は…やっぱり大多数の「集団的無自覚・無関心」なんだろうと思います。