備忘録65(2018.08.09)

あと2時間15分。

1945年8月9日 11:02 合掌。
長崎の原爆投下で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りします。

毎年8月9日は夏休み中の登校日で、6/29(佐世保大空襲の日)の正午、8/6の8:15、8/9の11:02、8/15の正午には必ず黙祷の合図として市内全域でサイレンが鳴り響く。

ちょっと「街」に出て、港の方に目を遣ると、いつも軍艦やら護衛艦が停泊していて、三ヶ町や四ヶ町のアーケードを歩けば、屈強な白人や黒人、水兵服姿の「教育隊」のお兄ちゃんたちとすれ違う。

私はそんな「佐世保」というところで生まれ育ったことに感謝しています。「戦争や核兵器を心底憎むこと」「戦争に突き進んでいったこの国の歴史を猛省すること」を徹底的に叩き込まれて育ったことに感謝しています。

「何故外国の軍隊の基地がここにあるんだろう?」「あのお兄ちゃんたちは兵隊とは違う?じゃあ自衛隊って何なの?」そういう素朴な疑問が日常化された環境で育ったことに感謝しています。

多分そのことが、今を生きる一人の日本人として、「まとも」であり続けるために必要な「骨格」を形作ってくれたと思えるから。そして、その大切な「骨格」を持たない、まるで軟体動物みたいな今のこの国の元首を、その取り巻きたちを、心の底から軽蔑することができるから。