備忘録47(2018.06.07)

主張の妥当性に賛否両論があるものの、70年以上も前にルース・ベネディクトが『菊と刀』で論じた「罪の文化」と「恥の文化」が、やたらと最近想い起こされます。

善悪の基準や行動の規範を内面的な「罪」の意識に置く西欧社会と、外面的な「恥」にそれを置く日本社会…という分析なんでしょうけど、今や日本社会は「恥」が完全に露見してもなお、自身の非を認め責任を取ることをしない/しなくても咎められないという、文字通り「破廉恥な文化」を育みつつあるのではないかと思います。

しかも、あろうことか、それを率先垂範しているのが他でもない政権与党とそのシンパであるという救いようの無さ。「美しい国」とやらを現出したいんやったら、とっとと恥を知って腹を切らんかい。